ひかり工房では、身体にも環境にも優しい、伝統的で色彩豊かな染織製品をお届けします。

プロダクツのコンセプト

〜神衣(かみごろも)へ〜

 

(1)美しい山と海に囲まれた伊豆半島の自然を最大限に生かす。

 

(2)自然に内在する色彩を神々と受け取る、感性を大切にした仕事。

 

(3)土からのナチュラル製法で、旬を感じ身体に優しい衣料づくり。

 

*私たちは、製品の検品が終わると、神前に捧げてから出荷します。


師匠

前田雨城(まえだ うじょう)先生/本名:前田一夫
 

 

1922年 和歌山県に生まれる。
1940年 京都市立第一工業学校本科染色科卒業。
1943年 京都師範学校卒。
1948年 二村紅華に師事し、以来、古代色彩の色相再現および歴史的事実について研究を行う。平安博物館講師。

 

著書
『日本古代の色彩と染』河出書房新社 1975
『色ー染と色彩(ものと人間の文化史) 』法政大学出版局 1980

 

 

以下、前田雨城氏著『日本古代の色彩と染』より

 

<染色の口伝>

 

一.よい染色(そめいろ)は五行の内に有り。
  本来の染色を得んとする者は、
  五行の訓(おしえ)に従って、その業をすること。
  五行の訓とは、
  木(もく)、火(か)、土(ど)、金(ごん)、水(すい)、を言う。

 

<木の章>
草木は人間と同じく自然により創り出された生き物である。
染料になる草木は自分の生命を人間のために捧げ、
色彩となって人間を悪霊より守ってくれるのであるから、
愛をもって取扱うのは勿論のこと、
感謝と木霊(こだま)への祈りをもって、
染の業に専心すること。

 

<火の章>
火には誠せよ。誠なく火に接すれば、必ず害をうける。
火の霊(たま)は良き霊であるが、それに接する人の心によっては、
悪霊にもなる事を知れ。常に心して火の霊を祭ること。

 

<土の章>
土より凡て生れる。土悪ければ、
その地の草木悪し、草木悪ければ染色悪し。
大地に念じ良き土を選ぶべし。
総じて清気溢れたる土に生える草木をよしとする。

 

<金の章>
金気(鉄気・かなけ)は美しい色の大敵也。
金気(鉱物質ならん)なければ色彩固まらずと言えども、
金気にも善悪あるを知るべし。
霊(たま)に良き霊と悪しき霊のある如し。
一見して善しと見るは注意せよ。

 

<水の章>
一に水、二に水、三に根気、と言う。
一の水は量を表し、二の水は質を表す。まず大量の水を必要とし、
染色(そめいろ)に適するは、治まった水にして素直なる水であること。
素直なる水とは草木に生命を与え得る水の事也。
三の根気とは、仕事を与えられた喜び、その喜びに祈りの心を添えて
与えられた仕事に自己の力の凡てを、捧げることを言う。

植物染料について

@【梅(うめ)】
梅染工房,就労支援,草木染,古代染
日本書記には、外国へましたがの贈り物を彩る最古の色彩名として桃染が記されています。万葉集にも桃染を詠んだと思われる歌が多くあり、この桃染は桃の花染か紅花染と同じであろうと長く言われて来、法隆寺の宝物である幡の壺に使用されている桃染を分析した結果、桃染は、梅の古木で染めたものであることが、師/前田雨城先生により検証されました。梅染は、梅の木の部位・土質・年輪・染付け回数・温度・灰汁により桃色〜褐色に染まります。工房を代表する梅染は、樹齢八十年以上の古木庭木、または野梅や紅梅の枝払いを使って染めます。そして、ほとんどの植物には、紫外線から自分を守るためにUV機能が備わっていますが、特に梅の木から抽出された染料は、殺菌や酸化防止にも効果があると言われています。

 

A【山桃(やまもも/別名:楊梅(ようばい))】
梅染工房,就労支援,草木染,古代染
昔より加賀の梅黒染めの下染めに使われ、伊豆・和歌山や高知などの太平洋側の温暖な地に自生し、伊豆半島を代表的する樹木です。雌雄異株で毎年6月初め頃に真っ赤な果実をつけ、大木にまで成長します。「古事記」で、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が 「桃の子(み)」を投げつけて黄泉(よみ)の国の雷神を退散させる、という部分があり、この「桃の子(み)」は山桃の実だという説があり、万葉集など和歌にも詠まれています。染料としては、葉や樹皮を使い、防臭効果の他、筋肉痛、腫れ物・出来物などに消炎効果があると言われています。

 

B【矢車付子(やしゃぶし)
梅染工房,就労支援,草木染,古代染
染料となる松笠(通称:松ぼっくり)を小さくしたような球果は、早春の黄緑色から、晩秋には茶褐色に変化します。『増丁豆州志稿』という文献に「天城山及其他山村より産出す」とあり、万葉の頃から伊豆半島特産の染色材料として使用されてきました。タンニンを多く含む実は、水質のph調整剤としても利用されており、鉄漿と並び、古くは女性が化粧として歯を染めるのに用いられました。

 

C【枇杷(びわ)】
梅染工房,就労支援,草木染,古代染
お釈迦さまが枇杷の葉を炙って患部に当てる療法を伝えられたと言われるほど、枇杷の木は、熱・内臓の病気・炎症・怪我などに効能があり、その癒す力から医者いらずとして知られ、昔からお寺などによく植えられています。また果汁の多い黄金色の実をつけ葉も大きく、赤味がかった美しい色合いのみならず、殺菌作用や汗も湿疹などに効能があるといわれ、常時身に着ける健康肌着として大変適した染料です。

 

D【梅苔(うめごけ)】
梅染工房,就労支援,草木染,古代染
ルーツは古代フェニキアと言われ、少なくとも紀元前3,000年前から貝紫の下地として使われていました。石にも着生する地菌類の一種で、周辺の酸素と水分で育つため、水や空気の悪い場所で採取した梅苔では染料が濁るなど、環境のバロメーターとも言われています。染色方法は、私が伝え聞いてきたことを参考に古い文献などを調べ再現しています。

 

E【蓼藍(たであい)】
梅染工房,就労支援,草木染,古代染
ジャパン・ブルーとも呼ばれ日本人に愛されてきた藍の色は、薄い色から「甕覗(かめのぞき)」「水色(みずいろ)」「浅葱色(あさぎいろ)」「縹色(はなだいろ)」「紺(こん)」「褐色(かちいろ)」など、同じ青色にもさまざまな名前がつけられています。インディゴの色素をもつ蓼藍の葉を発酵させて染める伝統色で、その技法は奈良時代にほぼ完成したと見られており、正倉院には今なお輝きを失わない藍染めの染織品が数多く現存しています。芽は食用になるほか、切り傷の消毒や虫刺されの外用薬として利用されています。

 

F【小鮒草(こぶなぐさ/別名:八丈刈安(はちじょうかりやす)】刈安色は、奈良時代の正倉院文書にみられるほど古い日本の伝統色です。青味がかった美しい黄色が特徴で、伊豆半島の八丈島で紡がれる黄八丈(きはちじょう)と呼ばれる縞織物は、粋な着物として江戸時代には盛んに織られました。イネ科の小鮒のような形をした野草を、色素が充実する8月〜9月にかけて刈り取って染め上げます。漢方では、咳止めの生薬としても用いられています。

 

G【黄檗(きはだ/おうばく)】上代より江戸期にかけて、生薬(陀羅尼助)として盛んに使用されていました。現代でも虫が付かない効果から、重要な書類、経本の染色に使用されています。また、鮮やかな黄色は、時を経るに従い、赤茶色に変化してゆく特徴があります。

 

H【山櫨(やまはぜ)】
櫨と言えば、紅葉や実から蝋が得られることを思い浮かべますが、万葉集には弓材として用いられていたことが歌われ、その芯材では古代から黄櫨(こうろ)という黄色を染めていました。延喜式には、黄櫨染めの染色法が記載されており、また染織史によれば、この色は天皇の服色と定められ、帝以外の何人も服すことが禁じられていました。染色方法は、古今議論されていますが、櫨を用いることに変わりありません。古来、止血や汗もに効能があると言われています。

 

I【一位(いちい)】

 

J【柘榴(ざくろ)】

 

K【露草(つゆくさ)】

 

L【臭木(くさぎ)】
Izufun,ふんどし,就労支援,<栽培した露草> Izufun,ふんどし,就労支援,<採取した梅苔>

展開

ひかり工房では、株式会社L.F.C様が展開する高級アパレルブランド、「Yukashina(ゆかしな)」の植物染色を担っております。

 

<ご参考>
「Yukashina(ゆかしな)」

 

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