草木染の色彩と効能で、人々を元気したい。そんな衣料をお届けします。

私たち

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ここ伊豆半島は、古くは賀茂(かも)の国と呼ばれ、日本列島を形づくる地殻の中で唯一フィリピン海プレートに属し、「南からきた火山の贈り物」と呼ばれています。
ひかり工房は、そんな美しい山と海に囲まれた伊豆の小室山で、知的・発達に課題を抱えた子どもたちと共に、ずっと安心して暮らしてゆけることを願って、自然の色彩を楽しみながら、草木染めの工房を営んでいます。
私たちは、子供たちの可能性を追い求めつつ、染料の素材を自分たちで採取または栽培し、草木や椿、藁を燃やして灰汁をとり、媒染剤も手作りするなど自然の循環を大事にしながら、旬を感じ心と身体に優しい衣料づくりを目指しています。

 

 

衣料ブランド「ひかりいろ」は、InstagramとFacebookを開設しています。
イメージを写真で確認できます。

 


草木染考

「草木染め」という言葉を生み、親子二代にわたって草木染めの可能性を探求されてこられた山崎青樹さんは、その晩年のご著書の中で、天然繊維は繊維そのものが息をしており、その生きている繊維を染めるには、同じく呼吸する植物で染色することが最も理にかなっている旨の言葉を残されています。

 

実際、天然繊維を合成繊維で染色すると、繊維の周りを合成染料が覆ってしまうので呼吸がしづらくなります。飛鳥や奈良時代など、千年以上も前の染め織り品が、色彩を留めたまま現在まで残されていることがは、何よりの証明です。

 

私の植物染色は、故二村紅華師の流れを汲み、それが名著「日本古代の色彩と染」を著した故前田雨城先生に伝わり、それが京都の友禅師で神宮の御神宝制作に携わった山本晃氏に伝わって、その晃氏から直接手ほどきを受けたものです。

 

知恩院で開かれていた山本さんの個展で、複雑で奥行きのある日本の色に魅了され、その後縁あって彼が直接指南して下さるようになりました。前田雨情先生のご著書などを参考に草木染めに没頭していると、伝えられている『染色の口伝(そめいろのくでん)』とともに、「色は、神である。色彩は、神の波長である」という先生の述懐が身に染みてきます。

 

また、子供たちに草木染めを体験させると、真っ白い生地が染まってゆく瞬間、殆どの子供がパッと顔を輝かせます。そうしたとき、色は人に喜びを与えている、モノトーンではなく色彩豊かな世界に生まれて良かったと思います。草木から抽出する染料には複合的な色が宿ることが多く、化学合成された色と天然の染め色の違いは、音楽に例えると、デジタルな音と生演奏の倍音の違いと考えて良いでしょう。

 

ところで、植物染色には、「草木の命で身体を包む」というもう一つの大切な意味があります。これは、衣食住の「衣」が「医」に通じていることを意味します。色は波長であり「服薬」という言葉は、植物で染まった衣料を身に着けることは、効能を持つ生薬分子と繊維分子の結合から、人を癒す効果があると考えられるからです。

 

草木は、自分の身を守るため多くがUVを備えており、滅菌作用や消臭効果など、植物毎に異なった効能も植物染色の魅力です。どうぞ伊豆半島が育んだ草木の精を、お手に取ってお確かめ下さい。合掌

 

一般社団法人ひかり 代表理事/臨済宗僧侶/草木染め師 生田一舟

 

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植物染料について

一.【山桃(やまもも/別名:楊梅(ようばい))】
伊豆・和歌山や高知などの太平洋側の温暖な地に自生し、伊豆半島を代表的する樹木です。雌雄異株で毎年6月初め頃に真っ赤な果実をつけ、大木にまで成長します。「古事記」で、伊邪那岐命(いざなぎのみこと)が 「桃の子(み)」を投げつけて黄泉(よみ)の国の雷神を退散させる記述があり、この「桃の子(み)」は山桃の実だと言われる他、万葉集などにも詠まれています。染料としては、葉や樹皮を使い、薬効としては、防臭効果の他、筋肉痛、腫れ物・出来物などに効ありと言われています。

 

二.【枇杷(びわ)】
お釈迦さまが枇杷の葉を炙って患部に当てる療法を伝えられたと言われるほど、枇杷の木は、熱・内臓の病気・炎症・怪我などに効能があり、その癒す力から医者いらずとして知られ、昔からお寺などによく植えられています。また果汁の多い黄金色の実をつけ葉も大きく、赤味がかった美しい色合いのみならず、殺菌作用や汗も湿疹などに効能があるといわれ、常時身に着ける健康着として大変適した染料です。

 

三.【矢車付子(やしゃぶし)】

 

染料となる松笠(通称:松ぼっくり)を小さくしたような球果は、早春の黄緑色から、晩秋には茶褐色に変化します。『増丁豆州志稿』という文献に「天城山及其他山村より産出す」とあり、万葉の頃から伊豆半島特産の染色材料として使用されてきました。タンニンを多く含む実は、火傷・凍傷・皮膚の炎症に効能があると言われ、水質のph調整剤としても利用されており、鉄漿と並び、古くは女性が化粧として歯を染めるのに用いられました。

 

四.【蓼藍(たであい)】
ジャパン・ブルーとも呼ばれ日本人に愛されてきた藍の色は、薄い色から「甕覗(かめのぞき)」「水色(みずいろ)」「浅葱色(あさぎいろ)」「縹色(はなだいろ)」「紺(こん)」「褐色(かちいろ)」など、同じ青色にもさまざまな名前がつけられています。インディゴの色素をもつ蓼藍の葉を発酵させて染める伝統色で、その技法は奈良時代にほぼ完成したと見られており、正倉院には今なお輝きを失わない藍染めの染織品が数多く現存しています。芽は食用になるほか、切り傷の消毒や虫刺されの外用薬として利用されています。

 

五.【橡(つるばみ)
最も古くから使われている染料の一つで、櫟・楢・樫などブナ科落葉樹の殻斗(はかま)を、染料に使用します。一般的にドングリと呼んでいるものの奈良・平安時代における古名で、万葉集には、6首が詠まれ、源氏物語には夕顔の巻に登場します。これらの実は、元々渋を抜いて食用としており、その殻も砕いて染料としていました。打撲や打身には、煎じ液で洗ったり、他の漢方薬と調合して使用されています。

 

六.【梅苔(うめごけ)
ルーツは古代フェニキアと言われ、少なくとも紀元前3000年前から貝紫の下地として使われていました。
岩石にも着生する地菌類の一種で、周辺の酸素と水分で育つために水や空気の悪い場所で採取した梅苔では染料が濁るなど、環境のバロメーターとも言われています。染色方法は、伝え聞いてきたことを参考に古い文献などを調べ再現しています。

ひかりいろStory

〜「ひかりいろ」のロゴマークが生まれた物語〜

 

「みんな、このロゴマークを好きなように書いてごらん」
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「人の心と身体に良い衣料づくり」というブランディングを確立してゆく過程で、ひかりに通う子供たちに、元のロゴマークを自由に変換してもらおうと、思い思いに絵を書いてもらいました。
この子供たちの頭の中での変換作業が凄かった・・・。
どの絵もプロの方々から大人の頭では考えられないような独創性に溢れた作品と評価されましたが、その中から「ひかりいろ」のロゴ候補が2つに絞られ、最終的に特別支援学校高等部1年生の作品が選ばれました。

 

 

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〜ひかりいろ 草木と祈り 染めること〜

 

わたしたちの糸や布は、伊豆の大地が育んだ植物から色をかりて、昔ながらの方法で一枚一枚、心を込めて染め上げてます。
四季折々の自然の風合い、やさしい肌触りをどうぞお楽しみください。

 

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ひかりいろ記事一覧

Izufun(草木染ふんどし)

〜伊豆の自然から生まれた植物染色の世界〜     写真左から、(1)色:媚茶色(こびちゃいろ)/図柄:雫(しずく)、(2)色:緋色(あけいろ)/図柄:渦(うず)、(3)色:縹色(はなだいろ)/図柄:富士、(4)色:山桃色(やまももいろ)/図柄:扇(おうぎ)、(5)色:紫色(むらさきいろ)/図柄:流れ...

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その他

明治開国当時、わが国の外貨獲得は、シルク糸の輸出が担っていました。しかし、時代と共に養蚕業は衰退し、現在シルクの国内生産量は、国内需要の1%にも満ちません。そして今では、皇居内の紅葉山御養蚕所で、御皇室が伝統技術を守ろううとされておられます。富岡製糸場が世界文化遺産に登録された背景には、このような歴...

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